『親愛なる僕へ殺意を込めて』は、『週刊ヤングマガジン(講談社)』にて、2018年から2020年まで連載され、その後、ウェブコミック配信サイト『コミックDAYS』に連載されていた原作・井龍一先生、作画・伊藤翔太先生によるサスペンスマンガです。
連続殺人犯の父を持つ大学生のエイジは、知らない間に殺人事件に関係していることからストーリーが展開していきます。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』の打ち切りの噂については、こちらの記事を参考にしてください。
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『親愛なる僕へ殺意を込めて』殺人鬼LLの正体は八野衣真?
『親愛なる僕へ殺意を込めて』の物語序盤から、犯人は浦島エイジの父親である八野衣真(はちのいまこと)であると疑われていました。
しかし、浦島エイジの父、八野衣真は殺人鬼LLではありません。
八野衣真はえん罪だということがわかります。
では、そうなると真犯人である殺人鬼LLとは誰なのでしょうか?
殺人鬼LL(真犯人の正体)
実は殺人鬼LLの正体は、浦島エイジの育ての親である浦島亀一でした。
浦島亀一には痛覚がなく、痛みを感じることができたのは「人を拷問しているときでした。感覚麻痺により、いくつもの殺人を繰り返していたのです。
しかし、人を殺すことにも飽きた浦島亀一は、今度は「殺人鬼LL」という嘘の物語を広めることを考えつきます。
その遊びのターゲットになってしまったのが、浦島エイジの父・八野衣真でした。
浦島亀一の仕組んだLL事件により、八野衣真が犯人に仕立て上げられてしまったのです。
雪村京花の「私を刺したのはLL」発言について
物語中に雪村京花が「私を刺したのはLL」と発言しています。
もちろんこれもLLの仕業ではなく、京花を刺したのは浦島エイジの姉である浦島乙でした。
浦島乙は、エイジの大切な存在である京花を自分の手で壊し、復讐しようと考えていました。
浦島乙は、幼い頃、浦島エイジのもうひとつの人格・B一によって人生を壊されていました。
そもそも浦島乙が引きこもりになったのにも、B一の行動が原因です。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』LL事件の真相
事件の真相が二転三転していきますが、結論としては浦島亀一がこれまでの自分の罪を八野衣真になすりつけたのが真実でした。
自分の殺人の数々をすべて八野衣真のせいにして連続殺人鬼に仕立てあげたのが「LL事件」というわけです。
浦島亀一は、八野衣真の保護司という立場でしたが、その立場を悪用してLL事件を仕立て上げたのでした。
八野衣真は、家庭環境に問題があって家にいられない子たちを安全な場所に移す手伝いをしていました。しかし、実際には助けていたはずの女の子を浦島亀一が拷問して殺していたのです。
さらにはその犯人に自分が仕立て上げられてしまうわけですが、八野衣真は浦島亀一のことをまったく疑っていませんでした。
八野衣真を殺害した真犯人は?
八野衣真を殺害した真犯人は、猿渡敬三警視です。
八野衣真は殺人鬼LLと勘違いされて殺されてしまうことになります。
猿渡警視の部下、桃井薫刑事は殺人鬼LLから脅迫されていました。もちろん、これも八野衣に罪をなすりつけようとしていた浦島亀一の仕業です。
猿渡警視は桃井のスキャンダルをもみ消すために、警察が捜査する前に八野衣真を殺してしまいます。さらには証拠隠滅のために、屋敷に火までつけてしまいます。
つまり八野衣真は、浦島亀一に殺人の罪を着せられ、そのせいで猿渡警視から殺されることになってしまったわけです。
そうして浦島エイジが彼のえん罪を証明するまで、ずっと無実の罪で殺人犯に仕立て上げられることになったのでした。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』LL事件の真犯人まとめ
- 八野衣真は殺人鬼LLに仕立て上げられた
- 真犯人は浦島亀一
- 雪村京花を刺したのはエイジの義姉・浦島乙
- 八野衣真を殺したのは猿渡敬三警視
浦島エイジは主人格である八野衣エイジが生んだ別人格です。八野衣エイジは通称B一(びーいち)と呼ばれていますが、本来の主人格で、父親のえん罪を信じていました。
そうしてLL事件への真犯人を突き止めようと、独自調査を進めます。
その結果、連続殺人犯だと思われていた自分の父親は、まったく無実で、真犯人が他にいることがわかります。しかも、真犯人は自分の養父である浦島亀一でした。
亀一はエイジが復讐しようとしていることを知っており、自分のことを殺すように仕向けますが、結局エイジは亀一のことを殺さず、警察に突き出すことになります。亀一がLL事件の真犯人だと認める音声を録音していたため、それが動かぬ証拠となりました。
『親愛なる僕へ殺意を込めて』は物語が二転三転する展開でしたが、結局真犯人は浦島亀一ということで幕を閉じます。
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