今回は読んでいてゾッとするホラーマンガの特集です。
正体不明の化け物が登場するようなお話から、常軌を逸した人間が登場するお話、地縛霊に呪われた家屋の話など、さまざまなジャンルのホラーマンガをピックアップしました。
すべて完結済みのマンガなので、一気読みすることが可能です。
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読めばハマるホラーマンガ 6作品
【完結済み】冥婚の契(全4巻)
『冥婚の契』は、地方に引っ越してきた小沼という男が、冥婚絵馬という奇妙な風習に巻き込まれることで、次々と非日常的な怪異に襲われていくホラーマンガです。
学校教師をしている小沼正一(こぬままさかず)は、とある事情があり、東京から地方へと赴任することになりました。引っ越して早々、小沼は白無垢の亡者に襲われる夢を見ます。その後も、次々とおかしなことが起こります。
小沼はクラスの生徒たちに「馬華寺(まかでら)」というお寺に案内されます。その寺には独身の故人のために、伴侶を描いた絵馬を奉納する「冥婚絵馬」という風習がありました。その絵馬に生きている人を描くと、死者に連れて行かれてしまうという言い伝えもあります。
そしてある日、小沼は冥婚絵馬に自分の姿が描かれていることに気がつきます。
知らない間に禁忌に巻き込まれてしまうホラーマンガです。地方という閉鎖的な空間で、じわじわと繰り広げられていく展開が何とも恐ろしいです。クセのある登場人物たちも見所です。
【完結済み】マッシュルーム(全4巻)
『マッシュルーム』はキノコのような細菌が恐ろしい事態を引き起こすパニックホラーマンガです。
90年代後半、南太平洋のある島に、製薬会社の調査チームが来ました。男女数名の彼らのグループは、遺伝資源調査として派遣されました。現地でフィールドワークをしていると、突然ガイドから「ボワヤ族」に見張られていると言われます。ボワヤ族は今でも首狩りを行っている戦闘民族でした。
調査団の青沼は、ガイドに対してボワヤ族の村に泊まらないかという提案をします。しかし、ガイドはそれを頑なに拒みます。ガイドは青沼が密猟をしていることを知っており、それがボワヤ族にバレたらタダでは済まないと考えていました。
青沼とガイドが言い争っていると、辺りが皆既日食で真っ暗になってしまいます。その直後、調査団の1人が倒れ込みます。彼女は化け物を見たと混乱していました。
ここにいても大変なことになりそうだと考えた一行は、ボワヤ族の村へと歩みを進めます。しかし、村には悲惨な光景が広がっていました。
物語の舞台は、ここから20年後です。ある高校生が、無理心中があったアパートを訪れたことから、おかしなことが起こり始めます。作画がかなり不気味で、グロ要素も多いため、読む人を選ぶかもしれません。
【完結済み】座敷女(全1巻)
大学生の森ひろしは、アパートで1人暮らしをしていました。ある日の深夜、ひろしは隣の部屋のチャイムで目が覚めます。何度も何度もチャイムを鳴らしているのを不審に思ったひろしが様子を見てみると、長身で不気味な風貌の女性が立っていました。女性はサチコと名乗りました。
その翌日、再びサチコがやってきます。今度は隣の部屋ではなく、ひろしのところに来て「電話を貸して欲しい」と頼んできます。ひろしは特に断る理由もなかったので、サチコに電話を貸します。
しかし、その日以降、ひろしはサチコからしつこくつきまとわれるようになります。度を超えた彼女の言動に対してひろしは恐怖を覚えますが、さらにサチコはエスカレートしていきます。
1993年に連載されていたホラーマンガの名作です。まだ「ストーカー」という言葉がない時代ですが、サチコはまさに恐ろしいストーカーです。何の気なしに電話を貸しただけなのに、ひろしはじりじりと追い詰められていきます。1巻で完結するため読みやすいです。
【完結済み】サユリ(全2巻)
『サユリ』は人気漫画家・押切連介先生のホラーマンガです。
神木家の家族7人は一戸建ての家に引っ越してきます。これまでは狭いアパートに暮らしていたのですが、ようやく中古のマイホームを手に入れたのでした。家から見える景色は抜群で、これからの新生活に家族みんなで期待を抱いていました。
しかし、その家は地縛霊が取り憑く家でした。家の悪評は近所でも有名で、ここに住む人はみんな不幸になるという噂まであります。それが分かっていてもすでにお金は使い切っていたため、引っ越すこともできません。
そして早速、父の昭雄が急死してしまいます。そこから悪評を体現するように、家族に次々と不幸が訪れていきます。どんどん家族が死んでいく中で、これは「サユリ」という少女の霊が引き起こしているのだという事実が判明します。
押切連介先生といえば『ハイスコアガール』が有名ですが、ホラーマンガも多いです。中でも『サユリ』は評価が高いです。かなりショッキングな絵なので読む人は覚悟してください。1巻だけだとただただ救いがない話になってしまうため、ぜひ2巻まで読むことをおすすめします。
【完結済み】カラダ探し(全17巻)
『カラダ探し』は携帯小説が原作のホラーマンガです。携帯小説から始まり、書籍化され、その後、マンガ化、アニメ化されました。
高校生の森崎明日香(もりさきあすか)は、クラスメイトの三神遥(みかみはるか)から、「ねえ明日香、私のカラダ探して」と不気味なことを言われます。クラスでその話をすると、他にも同じことを言われた生徒がいました。
なぜ遙がこんなことを言ったのか戸惑いましたが、結局たちの悪い冗談だという話になり、みんな帰宅しました。
しかし、深夜0時になると、彼らは制服を着た状態で学校にいました。学校から出ようとするのですが、見えない壁のようなものがあり、出ることができません。携帯電話もつながりませんでした。
「赤い人が生徒玄関に現れました。みなさん気をつけてください」と、突然、校内放送が流れます。次の瞬間、目の前に赤い人が現れ、彼らは次々と殺されてしまいます。
いわゆるループもので、彼らは謎を解くまで何度も11月9日をやり直すことになります。どうしてこうなったのかというサスペンス要素もあり、先の展開が気になります。伏線も多く、それが回収されていくのも気持ちいいです。
【完結済み】フロイトシュテインの双子(全1巻)
『フロイトシュテインの双子』は、これまでに紹介していたホラーマンガとちょっとタイプが違い、ブラックユーモアがある短編集です。
冴えない大学生の桜井は、カケルとミチルという2人の中学生の家庭教師をすることになります。カケルとミチルは、かわいらしい男女の双子でした。見た目はかわいらしい彼らですが、実は黒魔術に傾倒する邪悪な子供たちでした。
家庭教師の初日、桜井は道端でカラスに喰われているネコの死体を見かけます。たまたま見たイヤな光景に気持ちが重くなりますが、そのまま家庭教師先へと向かいます。すると、カケルたちからネコがどんな様子だったかを尋ねられます。それを聞いた桜井は思わず、ゾッとしてしまいました。
そうして桜井は無邪気で邪悪な2人から玩具のように扱われ始めます。
ホラーとギャグが上手く融合した短編集です。中でも表題作の「フロイトシュテインの双子」は、邪悪な双子に翻弄される桜井が何ともかわいそうでありつつも笑えます。ちょっと笑いの要素が入ったホラー・コメディといった感じで楽しめます。
まとめ
暑くなってくる夏場は、背筋がヒンヤリするようなホラーマンガが読みたくなりますよね。
ホラーマンガは恐ろしい化け物が登場するようなものから、人間同士で争うようなもの、お化けや心霊現象、都市伝説など、多岐にわたるストーリーが存在します。いろいろ読んでいく中で、きっと自分好みのホラーが見つかるはずです。
ただ、中にはグロい描写も多いので、そういった要素が苦手な人にはおすすめできません。
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