『トリリオンゲーム』は『ビッグコミックスペリオール』で連載中のマンガです。
次にくるマンガ大賞2021にノミネートされたり、2巻の単行本の帯にお笑い芸人の千鳥さんがコメントをよせたりしていて、とても話題になっています。
ここではそんな今注目のマンガ『トリリオンゲーム』について、どんなところが面白いのか感想をまとめていきます。
『トリリオンゲーム』ってどんなマンガ?
ジャンル的にはビジネス系のマンガです。
コミュニケーションが高くて、弁が立つ天王寺陽(てんのうじはる)と、引っ込み思案でコミュ症だが、ITの知識と技術が高い平学(たいらまなぶ)が、会社を立ち上げゼロから成功を目指していくストーリーになっています。
ちなみに2人は世界長者番付に名を連ねるほど成功しており、ガクがどうして今のようになったのかを回想するという始まり方をしています。
『トリリオンゲーム』の魅力
ハルが目指すのは1兆(トリリオン)ドルです。
フォーブスが2020年に発表した「世界長者番付」では、1位のジェフ・ベゾスの総資産が1130億ドルでした。ジェフ・ベゾスはネット通販でお馴染みアマゾンのCEOです。
1兆ドルは彼の資産の約10倍ということになります。
日本円に換算すると、ほぼ日本の国家予算と変わらないため、いかに膨大な金額かということが分かりますね。
こんな一見、途方もないような金額を目指していくのが『トリリオンゲーム』の見どころとなっています。
ストーリーはリアリティを重視しており、実在する企業名も出てきます。作者は実際に企業家や投資家の方に取材しているそうで、設定が現実社会と地続きになっています。そのおかげで、物語の展開にも説得力があります。
個性的なキャラクター
主人公の1人、ガクは小さいときからとにかくコンピュータにのめり込んでいました。プログラミングの技術を身につけ、膨大な知識も頭にインプットされています。その反面、人とのコミュニケーションは苦手なため、普段も引っ込み思案な性格です。
もう1人の主人公、ハルはITの知識こそないものの、頭脳明晰・運動神経抜群で、人の心を掌握するコミュニケーション能力も身につけています。何事も合理的に判断し、ときにはハッタリや嘘を交えながら、ハードルを軽々と越えていきます。
こうした普通じゃない能力をもった2人ががっちりタッグを組んで、ゼロから起業していくため、いったいどこまで成長していくのかと目が離せません。
ビジネスが面白く学べる
ビジネスでお金を稼ぐことが物語の主題のため、ワクワクすることはないのでは?と感じるかもしれません。
しかし、まったくそんなことはなく、まるでゲームを攻略するように、どんどんビジネスで成長していくのが『トリリオンゲーム』の面白いところです。普通の人には思いつけないような攻略法が次々と出てくるため、今度はどうやってクリアするのだろうと読んでいて飽きません。
そのため、大人でも子供でも楽しめるマンガになっています。
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