2021年冬ドラマの原作コミックまとめ

2021年冬ドラマの原作コミックまとめ ドラマ原作

2021年の1月から放送された冬ドラマの中から、原作がコミックになっているものを4作品ピックアップしました。

原作が好きな方も、ドラマの出演者が好きな方も、ぜひチェックしてみてください。

2021年冬ドラマ原作コミック

おじさまと猫

『おじさまと猫』は、スクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』と『ガンガンpixiv』に連載されていた桜井海先生のウェブコミックマンガです。2017年6月に、作者の桜井海先生がTwitterアカウントでマンガを公開したところ、一躍人気になり、単行本が発売され、雑誌連載という流れになりました。

世界的なピアニストとして活躍し、現在は音楽教室のピアノの先生として働いている神田冬樹(かんだふゆき)は、ペットショップで猫のふくまるに一目惚れします。そうして神田はふくまるのことを自分の元に迎え入れます。

ふくまるはそれまで誰にも見向きされず、ペットショップでも日に日に値段が下げられていました。ふくまるは自分が売れ残っているという現状に対して、心を閉ざしていました。

そんなふくまるでしたが、神田に溺愛されていくうちに、少しずつ心を開いていきます。神田はもともと真面目な性格のため、ふくまるを飼うにあたって何冊もの猫の本を読んでいました。また、かわいさのあまり、自分の上で寝ているふくまるを起こすことができず、神田自身もずっと動くことができなかったこともありました。

神田は幼少期、母から厳しい教育を受けており、その影響であまり感情を表に出せずにいました。そんな神田が猫のふくまるに対して、悪戦苦闘するのが見ていてほほえましいです。また、妻に先立たれて気落ちしていた神田と、売れ残っていたことで心を閉ざしてしまったふくまるが、お互いに信頼度を高めていくヒューマンドラマとしての一面もあります。

テレビドラマでは、主人公の神田冬樹を草刈正雄(くさかりまさお)さんが演じています。猫のふくまるはぬいぐるみなのですが、声は神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さんが演じています。

ここは今から倫理です。

『ここは今から倫理です。』は、『グランドジャンプPREMIUM』『グランドジャンプむちゃ』(集英社)で連載されていた雨瀬シオリ先生のマンガです。『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018』ネクストブレイク部門で2位を受賞し、2020年12月時点でシリーズの累計発行部数は120万部を突破しています。

主人公の高柳(たかやなぎ)は高校で選択科目の倫理を担当しています。彼の授業に15人の生徒が集まります。高柳はその生徒らに対して「倫理は学ばずとも困ることはない」と淡々と説明します。それを聞き、ある生徒は圧倒され、ある生徒は嫌悪し、ある生徒は尊敬の眼差しを向けます。

そのうちの1人、逢澤いち子(あいざわいちこ)は、教師である高柳に興味を抱いていました。校内で問題児として有名ないち子は高柳を誘惑しようとしますが、「自分が好きなのは教養がある女性だ」とあっさり振られてしまいます。いち子は高柳のことを見返そうとボールペン字を始め、そこから勉強にも興味を持ち始め、素行もよくなっていきます。

『ここは今から倫理です。』では、生徒1人対して焦点が当てられ、それぞれが抱える問題を高柳が解決していくのが基本的な流れになっています。

高柳は一見すると無表情で、冷たい印象を相手に与えますが、心の中では生徒1人1人と真摯に向き合い、何とか問題を解決してあげようと常に思っています。しかし、その一方で、自分が悩みを持っている人間に対してしか興味をもてないことを自虐しています。

そんな彼がどのようにして生徒たちの問題を解決していくかが面白いマンガです。

テレビドラマでは、主人公の高柳を山田裕貴(やまだゆうき)さん、1話のメインキャラクターとなる逢澤いち子を茅島みずき(かやしまみずき)さんが演じています。また、関連ミニ番組として、お笑い芸人のぺこぱの2人が悩みに答える『ここはぺこぱと倫理です』が放送されました。

堀さんと宮村くん(ホリミヤ)

『堀さんと宮村くん』は、「読解アヘン」というウェブサイトで公開されていたHERO先生のウェブコミックです。単行本はスクウェア・エニックスから出版されています。また、構成を新たに萩原ダイスケ先生が作画を担当した『ホリミヤ』が『月間Gファンタジー』で連載されていました。

片桐高校に通う堀京子(ほりきょうこ)は見た目は派手ですが、成績優秀で家事もこなす家庭的な高校生です。快活な性格が幸いして、学校でも人気者で通っています。

ある日、彼女の弟の創太(そうた)が怪我をしました。そんな彼を送り届けてくれたのは、見知らぬピアスの男性でした。実はその正体は同じくラスの宮村伊澄(みやむらいずみ)でした。宮村は学校では地味で目立たない存在でしたが、学校外では耳や口などに合計9つものピアスをつけています。堀は宮村の別人っぷりを知り、とても驚きます。

宮村は隠していた自分のことがバレて動揺しますが、弟の創太が懐いたこともあり、だんだんと堀と打ち解けていきます。

他に、罪無き不幸者・石川透(いしかわとおる)、はっきりしない女・吉川由紀(よしかわゆき)、ベストオブチキン・仙石翔(せんごくかける)、恋の蟲・綾﨑レミ(あやさきれみ)、咲き誇る花・河野桜(こうのさくら)などなど、個性豊かな同級生が登場します。

それぞれのやり取りを見ているのが楽しい高校生の日常系マンガです。

テレビドラマでは、堀京子を久保田 紗友(くぼたさゆ)さん、宮村伊澄を鈴鹿央士(すずかおうじ)さんが演じています。

江戸モアゼル

『江戸モアゼル』は『コミックスピカ』で連載されたのち、Webマンガサイト『デンシバーズ』で連載されていた江戸キリエ先生のマンガです。

江戸時代の吉原で人気花魁として活躍していた仙夏(せんか)は、ある日、ひょんなことから現代日本にタイムスリップしてしまいます。そこで蔵地(くらち)という男性に出会い、恋に落ちてしまいます。

お仙こと、仙夏は常にお客さんが絶えない人気花魁で、平吉という付き人と共に廓を回っていました。そんな仙夏のところに、新人花魁の寿乃(ひさの)がやってきて、3人は一緒に現代にタイムスリップしてしまいます。

お仙はコンビニで働くことになるのですが、ついつい花魁口調でお客さんに話しかけてしまったり、思わず男性を誘惑してしまったりと、花魁の時のクセが抜けずに先輩の蔵地に怒られてばかりでした。

そんなお仙でしたが、持ち前の美貌と気っ風の良さで、悩める現代男性たちを励ましながら、問題を解決していきます。

タイムスリップものということで、お仙たちの考え方や現代とのギャップが面白いです。一方で、一緒にタイムスリップしたはずの寿乃が携帯電話を使いこなしていたり、メイド喫茶で働いたりと、すっかり現代に馴染んでいるのも笑えます。

テレビドラマでは『江戸モアゼル〜令和で恋、いたしんす。〜』とサブタイトルが加わっています。また、ストーリーも原作コミックから大きく変わっており、タイムスリップしたのは仙夏だけになっています。主演の仙夏は岡田結実(おかだゆみ)さん、蔵地は葉山奨之(はやましょうの)さんが演じています。

2021年夏ドラマ原作コミックまとめ

2021年冬に放送されたドラマの中から、原作がコミックのものを4つ紹介しました。

倫理の教師が主人公の『ここは今から倫理です。』は、NHKの「よるドラ」として放送されました。悩める高校生たちに焦点が当てられているため、心を動かされた人も多いのではないでしょうか。主演の山田裕貴さんは、最近はさまざまなドラマに出演なさっています。

今後どのようなコミックを原作にしたドラマが放送されるのか楽しみです。

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